育毛剤の正しい使い方とは?最適なタイミングと効果が出る目安期間を解説
「育毛剤の効果が実感できない」「全然効かない!騙された」
そう感じている方も多いのではないでしょうか。しかし使用をやめるのはちょっと待ってください!実は育毛剤の効果を得るには、いくつかのポイントをおさえることが重要です。
もしかしたらあなたが効果を得られないのは、使い方が間違っているからかもしれません。今回は、育毛剤の正しい使い方やタイミングなど効果を高めるコツをご紹介します。個人差もありますが、効果が現れる時期についても触れていますので参考にしてください。
目次
育毛剤はどうやって使えばいいの?正しい手順やポイントを紹介
「育毛剤を使い始めたけどなかなか効果が出ない」こんなお声も少なくありません。実は育毛剤は使い方次第で、得られる効果に大きな差が出ます。
まずは育毛剤の効果を最大限に得るためのポイントを、順を追って見ていきましょう。
育毛剤の使用手順
STEP:1洗髪後、髪を7割程度乾かす
育毛剤を使っていると、液がたれてくることがあります。液だれして目に入ると危険です。液だれを防ぐためにも、少し湿り気が感じられる程度まで乾かしましょう。
ドライヤ―の前にタオルドライをして、だいたいの水気を取り除いておくことがポイントです。ドライヤ―の熱風は髪や頭皮を傷める原因になります。タオルドライすることでドライヤ―の時間を短縮でき、ダメージを最小限におさえられるのです。
ただし、乾かし過ぎると今度は育毛剤が頭皮に浸透しにくくなりますから要注意。7割くらいを目安に乾かすとよいでしょう。
ドライヤ―のコツは次の3点です。
- 近づけすぎない
- 同じ箇所に長時間あてない
- 襟足から
STEP:2頭皮に育毛剤を塗布する
誤認されている方が多いですが、育毛剤は髪ではなく、頭皮に塗布します。育毛剤は頭皮環境を整えることで髪の成長を促すものだからです。
商品によっては部分的につけるものもありますが、基本的には頭皮全体に塗布するようにしましょう。コツは分け目をつけること。「ブロッキング」といって、頭皮に直接塗布するためのテクニックです。
とくに普段同じ箇所で分けている人は、分け目の部分から薄毛が進む傾向にあります。必ずブロッキングをしましょう。
STEP:3頭皮のマッサージを行う
塗り終えたら、頭皮をマッサージします。頭皮マッサージすることで血流が促進し、成分が頭皮全体に行き届くようになります。
このひと手間を挟むことで、得られる効果がグンと高まります。ポイントは指の腹を使って後頭部から頭頂部にかけて優しく揉みこむようにすることです。力を入れると、摩擦で頭皮が傷つくので注意が必要です。
以下の手順で頭皮をマッサージしましょう。
- 指の腹を使って円を描くように頭皮全体を刺激
- 後頭部から頭頂部を優しく揉み込む
- 生え際に指を添え、円を描くように動かす
- 耳の下から顎にかけてマッサージ
育毛剤を塗布する理想のタイミングは?一日何回使えばいい?
では育毛剤はいつ使うのがよいのでしょうか。育毛剤を塗布する理想の回数やタイミングを紹介します。
基本的には1日2回
育毛剤に限らず、人体に何らかの影響を及ぼすものは用法用量を守ることがとても大切です。育毛剤は、基本的には1日2回塗布するのがよいとされています。ただし商品によって異なる場合がありますので、必ず説明書をチェックしてください。
タイミングはお風呂上りと朝
使用するタイミングは夜と朝。
夜はお風呂上りです。お洗髪後は血流もよく汚れが少ないため、成分が浸透しやすくなっています。
朝は起き抜けです。睡眠時には血流が緩やかになっています。起床直後の育毛剤の使用で滞っていた血の巡りを促進することにより、育毛剤の効果をアップさせることができます。ただし整髪料や寝ぐせ直しをつける前に使うことが大切です。
効果を実感できるまでにだいたいどのくらいかかるものなの?
育毛剤の効果は、短期間では現れません。ネット上には「育毛剤は効かない」「意味なし」との情報を発信する人もいますが、その多くは効果がでる前に使用をやめてしまっている可能性が高いです。
では実際のところ、効果を感じられるようになるまでに、どのくらいの期間を要するものなのでしょうか。
ヘアサイクル
育毛剤の効果が現れる時期について知るためには。まずヘアサイクルについて理解する必要があります。
髪は抜けては生え、抜けては生えを繰り返しています。髪の生え換わりの周期をヘアサイクルと呼び、「成長期」「退行期」「休止期」に分かれます。
- 成長期 毛母細胞が分裂を繰り返す
- 退行期 細胞の活動が弱まり、毛乳頭や毛母細胞の分裂スピードが落ちる
- 休止期 完全に髪の成長が止まり抜け落ちる
効果を実感できるようになるまでに4か月~半年はかかる
そして髪の毛は毛母細胞が分裂し、角質化してできるものです。細胞分裂は「成長期」に最も盛んにおこなわれます。その勢いは「退行期」には弱まり、「休止期」には完全にストップします。
つまり「成長期」以外は、育毛剤で頭皮環境を整えたところで高い効果はみこめないわけです。
ヘアサイクルは一本一本違い、また個人差もありますが、「休止期」から次の「成長期」に入るまでは、一般的に3カ月程度かかるとされています。
メカニズム上、育毛剤でそんなに早く効果を実感できるはずがないのです。発毛成分の代表格ノキシジルでさえ、発毛効果が確認されているのは4か月使用後からです。育毛剤の効果を実感するためには、最低でも4ヶ月程度はみておきましょう。
まとめ
基本的に育毛剤はメーカーごとに推奨する使い方があります。
効果を実感したいからといって、回数や使用量を自己判断で増やさないようにしましょう。
頭皮トラブルの原因になります。説明書をよく読み、用法用量を守ることが大切です。
「正しい方法で、継続的に」結局はこれが育毛剤の効果を最短で得るためのポイントなのです。